事業計画

事業計画

事業設計の必要性

成功の秘訣は「まずはやってみよう!」と行動することでありますが、そもそも、事業設計(事業計画)は必要なのでしょうか?

こうしたことを理解するために、私の体験をまずお伝えしたいと思います。

私は、大学に入学し、子どもとキャンプに行くボランティア活動を始めました。

それまで、まったく教育やボランティアということに興味も無く、それどころか、大学に入るまで部活やサークルのようなところにもほとんど参加せず、どちらかといえば無気力な高校生でした。

ところが、たまたま大学の入学式で知り合って日も浅い友人が、この団体の見学に行きたいから付いて来て欲しいと言われ、興味も無く参加しました。

その後、その友人は見学だけで終わりましたが、私はなぜか入部してしまいました。

そこが私の運命の分かれ道だったかもしれません。

子どもの喜ぶ顔や成長を見ることがやりがいとなり、自分の視野が急に広がり、成長を実感しました。

一生懸命活動にのめり込んでいきました。

1年生ながら、ほとんどの活動に参加し、子どもたちとのコミュニケーションスキルも高まっていきました。

それまで、無気力だった高校生が、初めて社会的な活動していることにいきがいを感じていました。

しかし、その活動は、1年間で終わりました。

当時1年生だった私はよく分かっていませんでした。
段々とキャンプに参加する子どもが減っていたようでした。
その年しか知らない私は、減っていることに気づきませんでした。

仮に気づいていたとしても何か手を打てたか?

きっと何も出来なかったと思います。

今NPO法人の給与が200万円くらいの人が多いと聞きます。

社会に貢献する仕事をしたいと思い立ち上がった人の生活も、厳しい人が多いというのが現実です。

社会貢献活動をしたい
生きがいのある仕事がしたい
社会を変えるような仕事をしたい

そういう思いを持ったとしても、現実の厳しさを前に断念してしまう人も多いのではないでしょうか。

それでは、食える組織になるためには、どうすれば良いでしょうか?

それは、キッシュポイントをきちんと設計することです。

キャッシュポイントって何?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

要は、どうやってお金を稼ぐか、どこから収入を得るのか、ということなのです。

しかし、中には熱い想いを持っていて、そのこと自体は非常に素晴らしいのですが、どうやって収入を得るのか、だれがお客さんなのかを明確に落とし込めていない人がいます。

いわば売るものがない状態です。

そうなると、どんな素晴らしい活動であっても続けることはできません。

寄付というのもキャッシュポイントの一つです。

そういう事業モデルであれば、寄付を集めるためにどうすればいいのかを考える必要があります。

事業が継続するためにどこから収入を得るのかは非常に重要です。

是非ともそこをじっくりと考えて、収入を確保し事業を安定させてください。

【今回の課題】
収入源を確保するための計画はありますか?

事業計画の作り方

あなたの活動が本当に軌道に乗ることができるか、それを確認するために作るのが事業計画書です。

経費がどれくらいかかるか
売上がどれだけ上がるか

売上-経費=利益
というのを表で作ったものです。

当然のことですが、売上-経費がマイナスになれば赤字です。

この計画段階で赤字であれば、まず実際に黒字になることは難しいでしょう。

ということは、ビジネスプランを考え直さなければなりません。
 売上を増やすか、経費を減らすか、いずれにしてもこのまま活動を継続することはできません。

また、利益がプラスだとしてもかなり低い場合も生活ができませんし、このくらいの利益しか出なくても、私は社会貢献のためにがんばるという励みになるかもしれません。

いずれにしても、数字をつかむことで、現実的にどうしなければならないかということが明確になります。

特に飲食店やサロン、人を雇う場合などは、初期経費や月の固定費が結構かかりますので、要注意です。

あっという間に資金がなくなってしまう可能性もあります。

必ず経費がどれくらいかかって、それに対する売り上げがどれだけ必要か、という数字を把握するようにしてください。

ここではあまり細かい数字にこだわるというよりか、ざっくりとした金額でいいので、大枠でどれくらいの利益が確保できそうだということをつかんでいただければと思います。

では、具体的にざっくりではありますが、事業計画書の説明をしたいと思います。

まずあなたの商品・サービスの年間の売り上げを考えます。
A商品の単価×数量=売上金額
B商品の単価×数量=売上金額
をすべて足していくと年間売上金額が出ます。

そこから売上のための原価(材料費など)を引き、経費を引いていきます。

経費はいろいろありますが、ここでは特に考えておくべき費用について列挙しますので、まずそれがいくらくらいかかりそうか計算してみてください。

人件費
広告宣伝費
減価償却費
家賃
敷金償却費
水道光熱費
接待交際費
旅費交通費
通信費
消耗品費

以外と経費って掛かりませんか?

売上よりも経費が多い場合は、売上を増やすか、経費を下げる必要があります。

販売個数を増やすか、販売単価を上げる。
人を減らしたり、家賃を下げる。

そういうことを具体的に検討します。

そうすることで、月にいくら収入が必要だという目標も出来ます。

数字を把握せずに漠然と売るよりも、きちんと数字を把握して、年間目標から月間目標そして、一日の目標まで落とし込んで数字を作っていくと、成果が全然違うものとなるかと思います。

【今回の課題】
あなたの事業計画は黒字でしたか?

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