広報

助成金・寄付を集める前に取り組むこと

私の所には、助成金申請の書類作りの支援をしてほしいという、お問い合わせをいただきます。

また、寄付を集めたいのですが、どのような方法があるでしょうか?と言ったご相談も頂きます。

しかし、私も残念ながら、裏ワザを知っているわけではありません。

ただ、ひとつ言えることは、「知っている団体」と「知らない団体」の影響力は天と地ほど違うということです。

例えば、あなたもどこかの団体から「寄付お願いします。」と言われて、「知っている団体」と「知らない団体」を比べるとやはり「知っている団体」に寄付する可能性が高いと思います。

ブログ・facebookなどのソーシャルメディアというものが発達してきた今、発信力のある団体とそうではない団体の格差が広がっていると言われています。

ですので、あなたの団体もドンドンと活動内容を発信していって、多くの人に知ってもらえる状況を作ることを意識する必要があります。

それともうひとつ。

あなたが、もし助成金を出す審査員の立場とした場合、もちろん申請書類を確認しますが、本当にその団体がその計画を実現できそうか、今どのような活動をしているのかって気になりますよね。

きっと、審査する人も申請資料だけではなく、ネットでホームページやブログなどをチェックしている人も多いのではないかと思います。

その時に、ほとんど更新されていない、活動しているかよくわからないといったページが出ていたら、やはり助成の審査にマイナスの影響が出てしまうのではないかと思うのです。

寄付の場合も、寄付する前にはその団体がどういう活動を日頃しているのか、ちゃんとした団体なのかを調べてから寄付をするという人も多いのではないのかなと思います。

そして、寄付した後も、どのような使われ方がされているのか気になるはずです。
きちんと使われて、社会のためになっていると感じるからこそ、また次回も寄付をしようと、いう気持ちとなります。

報告ツールはWEBだけでもありません。

会報誌やお礼状というのもあります。

また、営利性のない活動であれば、プレスリリースのハードルも下がりますので、マスメディアから多くの人に情報を伝えることも考えられます。

そういう意味では、広報活動とは地味で継続するのが大変な作業ではありますが、寄付や助成金を考える前に整備しておく必要がある重要なテーマであると考えます。

広報の役割とは、まず、
・団体の活動を報告して信頼度を上げる
・発信力をつけることで、知っている人を増やす
 ことが挙げられますので、ぜひ優先度を上げてお取組みください。

【今回の課題】
どのようにして活動報告をしていますか?

広報ツールの活用法

あなたは、広報ツールと聞いてどんな方法を思い浮かべますか?

広報ツールもいろいろありますが、大きく分けて、「自分主体」の発信ツールと「他人主体」の発信ツールがあるかと思います。

ここでは、まず「自分主体」の発信ツールについてお伝えします。

あなたは、自分主体の発信ツールとしてどのようなものを思い浮かべますか?

アナログであれば、
・会報誌
・団体パンフレット
・チラシ
・DM
などがありますね。

ITであれば、
・ホームページ
・ブログ
・facebook
・Twitter
・メルマガ
 などがあります。

いろいろありますが、優先順位として高いのが、
・ブログ
・ホームページ
 かなと思います。

最近の傾向として、やはり興味ある活動を知ったとしても、まずは、ネットで検索してその団体がどんな団体か見る人が多いかと思います。

そうなった場合、ホームページというのが、団体の顔となるのでそこでの印象が重要となってきます。

もちろん、きれいで見やすいホームページにこしたことはないのですが、一番重要なことは更新頻度です。

ちゃんと活動しているのか?

更新履歴が1年前とかであれば、ちょっと大丈夫かな?と不安を感じてしまう人もいるかもしれません。

もちろん、今大量の情報が流れている中で、全体のデザイン性も上がってきているので、見にくいホームページは見てもらえないということもありますので、最低限のデザイン性は必要です。

見やすい、分かりやすいというのを意識してみてください。

そして、ブログですね。

ブログでは、主に活動報告や活動に対する想いやイベント情報などをこまめに発信するのに優れたツールです。

写真も載せて共感を意識しながら、発信量が増えてくると、団体の認知度も上がってきますので、積極的に取り組むといいですね。

ホームページとブログの役割の違いですが、ホームページは本店というか、待っていても誰も来ないお店のイメージです。

駅から遠い小道にあるお店はだれも来ないですよね。

ホームページを作った時はまさにそのような状態です。

ホームページは待っているだけでは、誰も来てくれないので、来てもらう仕組みが必要です。

そんな中、名刺を配ったり、チラシを配ったりしながら、お店の場所を教えて、ようやくホームページにたどり着きます。

SEO対策という言葉は多くの人が知っているかもしれませんが、「検索エンジン対策」のことです。

検索した時に上位に来るようにする、すなわち駅前に店を作るようなイメージです。

駅前にお店を作ると家賃が高いように、検索エンジン対策にもお金がかかります。

多くの人が興味を持つ言葉ほど、対策にお金がかかる計算になります。

ブログというのは、攻めのツールです。

情報を発信していくと、その情報がいろんなところに流れていきます。
ですので、発信すればするほど、多くの人に見てもらえる可能性が高まります。

ですので、ブログを窓口にしてホームページに誘導していくということも意識すべきことです。

ブログで活動を発信して、団体に興味を持ってもらった人をホームページに誘導する。

そしてホームページで団体のことを知ってもらい、安心して協力してもらうという流れです。

最近facebookというメディアも注目されています。

これをお読みの方もfacebookを活用している人も多いと思います。

ただ、最近facebookを始めたから、ブログをやらないという人も出てきました。

しかし、ブログとfacebookも役割が違うと思っています。

Facebookの特徴としてはリアルタイムで情報が流れ続けているところにあります。
その時の活動を伝える分には適していますが、過去を振り返って記事を見る機会はほとんどないかと思います。

ブログの場合は記事をカテゴリーに分けることも可能なので、いくつかの事業をやっている場合、その人が興味のある事業だけを読めるという作り方もできます。

しっかりとした記事を作って読んでもらうにはブログ、リアルタイムで活動を伝えるのがfacebookかもしれません。

実際、facebookは情報の拡散が容易で使いやすいです。
写真つきで簡単なコメントで、今こんなことやっています。「いいね」といったコミュニケーションに向いているメディアと言えるでしょう。

イベント開催も招待がしやすい機能がありますので、イベントの集客には効果的に使えるツールとも言えます。
またfacebookもホームページに誘導するということを意識してもいいかと思います。

それぞれに役割の違いがあるので、できる範囲で連動させることを意識するといいですね。

あと、アナログ媒体では、会報誌についてちょっとお伝えします。

アナログ媒体もまだまだ捨てたもんではありません。
デジタルの時代だからこそ、紙の会報誌に価値があるとも言えます。

その場合注意することは、身内のノリで作らないということです。

新規の人でもきちんと伝わるような作りをすることで、会報誌自体が販促ツールにもなります。

そのあたりも意識して作ってみてくださいね。

【今回の課題】
WEBツールの役割の違いを説明できますか?

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