助成金申請のポイント
助成金を申請するけれど、なかなか通らない!
そんな悩みをよく聞きます。
もちろんそのはずで、助成金の数は限られていますが、申し込まれている団体はかなり多いので、競争率が5倍、10倍とかはよくある話です。
それはなかなか通りません。
そんな当たり前のことをなぜあえて書いたかというと、だから、あなたには1回で助成金申請をあきらめてほしくないということです。
あなたの申請書の書き方が悪くて落ちたのではなく、他との比較でもっといいところが出たということも考えられます。
同じ内容で次回もう一度提出したら、競争相手の関係で通る可能性もあるということです。
助成団体によっては、落選理由を聞けば教えてくれるところもあります。
その情報を基に、修正し次回挑戦することもできます。
まずは、あきらめない、次へつなげるというところを意識ください。
申請書を書くときに一番着目するところは、助成団体の助成目的です。
多くの助成団体はお金に困っている団体のためにお金を助成しているわけではありません。
社会を良くするために、社会を変えるために出しているのです。
だから、「毎月の家賃を助けてほしい」とかの日常の足らずをサポートするものではないということです。
(もちろんそういう目的の助成をしているところもあるかもしれませんが)
同じ社会を良くすると言ってもレベルもいろいろあります。
例えば、
・今ある問題を対処療法的に良くしてもらいたいレベル
・事前に予防策を講じて良くしてもらいたいレベル
・問題を解決するために仕組みごと変えて社会変革をもたらすレベル
助成の目的がどのレベルのことを求めていて、自分の申請とレベルがあっているのか確認する必要があります。
助成団体の立場に立って、そこがどういうことをしたくて助成金を出しているのか、どこが判断基準となるのかそこを明確に見極めることができればいいのではないかと思います。
そのあたりは、自分でもちろん考えることも大切ですが、助成団体に聞いてみるというのも有効な方法だと思います。
もちろん答えてくれるかはわかりませんが、聞いてみる価値は大いにあるはずです。
相手の立場を考えてということで、もうひとつ。
助成団体には多くの申請書類が届きます。
ということは、ひとつあたりに審査に時間はあまりかけられない場合が多いと思います。
だからこそ、想いをありったけ詰め込むのではなく、簡潔に伝えることの方が大切ではないでしょうか。
私は段ボール1箱の添付資料より、1枚の新聞掲載記事のコピーの方がインパクトを与えるケースが多いと思っています。
そういう意味でも、取材記事は取って置いた方がいろいろ使える場面とかあるので、取って置きましょう。
助成金を考える場合でも、まず相手側の気持ちになって考えるということが、成功の秘訣ではないかと思います。
(雇用時の助成金などは提携社労士さんを紹介します)
【今回の課題】
あなたは何のために助成金が必要ですか?